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上書き禁止のツメを折る、あの緊張感まで再現──VHSテープが2,970円のプラモになった中身

Pintab編集部
上書き禁止のツメを折る、あの緊張感まで再現──VHSテープが2,970円のプラモになった中身
Mashupin

タプにゃんと一緒にチェックしてきたよ!

指先でパキッと折る。
それだけで、そのビデオテープは二度と上書きできなくなります。
大切な録画を家族に消されないように、あるいは逆に「もう見ないから」と自分で折ったあの小さな儀式を、覚えている人は少なくないはずです。

9月11日、グッドスマイルカンパニーのブランド「StudioSYUTO」が「ビデオテーププラモ」の予約を開始しました。
VHSテープをそのまま1/2スケールでプラモデル化したもので、見た目を似せるだけでなく、テープを指で巻き取る動作や、あの上書き防止のツメ折りまで再現しているのが特徴です。

読み終える頃には、なぜ今このタイミングでVHSなのか、実際にどこまで“操作”できるのかが分かります。

先に結論をまとめると:
– 「ビデオテーププラモ」は1/2スケールでVHSテープ3本セットを再現、価格は2,970円(税込)
– 予約はグッドスマイルカンパニー公式ショップで9月11日から10月14日まで、発売(発送)は12月予定
– 見た目の再現だけでなく、テープの巻き取りとツメ折りという“操作”そのものをプラモ化しているのが最大の特徴

テープを巻き取る指の感触まで、プラモになった

公式アカウントが発表したのは、1セットで3本のビデオテープを組み立てられるキットです。
サイズは1本あたり幅94mm×高さ52mm×奥行13mmとかなり小ぶりで、手のひらに収まるサイズ感。
ラベルシールも付属しており、自分だけの“収録内容”を書き込んで飾ることもできます。

グッドスマイルカンパニーの公式ショップアカウントは、次のように新商品情報を伝えています。

投稿に添付された画像を見ると、テープリールの巻き取りパーツやツメ折り部分のギミックパーツがランナー上に配置されているのが分かります。
単に外観をコピーしただけの置物ではなく、「動かして遊べる」ことを前提にパーツ構成が組まれている様子がうかがえます。

同ブランドの公式マスコットアカウントも、実際に手のひらに載せたサイズ感を投稿しています。

写真を見ると、手のひらの半分ほどに収まる小ささで、実物のVHSテープの面影をしっかり残していることが分かります。

ただ、見た目の再現度が高いことと、なぜあえて「ツメ折り」という機能まで再現したのかは、別の話です。
そこで、手がけたブランドの背景を確認してみました。

なぜ、今VHSなのか

「StudioSYUTO」は、製造元である秋東精工のプラモデルブランドです。
秋東精工の創業者は、国産初のプラモデルとされるマルサン商店「原子力潜水艦ノーチラス号」の金型を手がけた人物です。
その技術力を活かし、近年は寿司やごま団子といった食品を精巧に再現するプラモデルシリーズで知られてきました。
米粒やあんこの粒感まで再現するような、実物そっくりの造形にこだわる姿勢が持ち味のブランドです。

その延長線上で選ばれた題材が、今回は「食べ物」ではなく「VHSテープ」でした。
VHS自体はすでに国内での新品生産がほぼ終わっている規格で、実物を新たに手に入れるのは簡単ではありません。
だからこそ、あの操作感覚だけを取り出してプラモという形で残す、という企画が成立しやすかったとも考えられます。

どこまで“遊べる”仕様なのか

もう一つ確認しておきたいのが、単なる観賞用の置物なのか、実際に手で触って動かせる仕様なのかという点です。
公式の発表によれば、テープの巻き取りギミックとツメ折り機構は実際に手で操作できる可動パーツとして設計されています。
組み立てて棚に飾るだけで終わらない作りです。
完成後もパキッとツメを折る、テープを指で巻き戻すといった“操作の記憶”を追体験できるのが、このプラモの核だと言えそうです。

Pintab編集部の考察:懐かしさを売るなら、見た目より“動作”

「懐かしさ」を商品化する手法として、外観を精巧に再現するアプローチはよくあります。
ただ、今回の「ビデオテーププラモ」が興味深いのは、再現の対象を外観だけでなく「その物を使っていたときの手の動き」にまで広げている点です。

VHSを知らない世代にとっては、この製品はただの黒い箱にしか見えないかもしれません。
一方でVHS世代にとっては、ツメを折るという行為そのものが記憶と結びついています。
だからこそ完成品を眺めるだけでなく“折る瞬間”に懐かしさが集中する設計になっています。
ホビー商品において「見た目の再現度」と「体験の再現度」は必ずしも一致しません。
今回はあえて後者に振り切ったことで、単なる箱型の置物と一線を画す仕上がりになったのではないでしょうか。

食品プラモで培った「本物そっくりに作り込む」技術を、動きのあるギミックに応用した点も見逃せません。
次に同ブランドが何を精巧に再現してくるのか、引き続き注目したいところです。

まとめ

「ビデオテーププラモ」は、外観だけでなくツメ折りや巻き取りという“操作”までプラモ化した点が最大の特徴です。
予約は10月14日までなので、気になる人は公式ショップの情報を確認してみてください。

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