会場カードは選べない——鋼の錬金術師×黄泉のツガイ展、松屋銀座で交わった荒川弘の25年
これ、話題になってるみたい。一緒に見ていこう!
等身大パネルのエドとアルが並ぶ会場で、来場者に配られる特典カードは4種類のうち何が当たるか分かりません。
8月13日から東京・松屋銀座で始まった「鋼の錬金術師×黄泉のツガイ展」は、25周年を迎えた代表作と、いま放送中の最新作を同じ会場でつなぐ試みです。
連載開始から四半世紀が経ってなお生原画に人が詰めかける理由と、会場で何が手に入るのかを調べてみました。
片方の作品しか追っていない人にとっても、行くべきかどうかの判断材料になるはずです。
先に結論をまとめると:
– 会場は松屋銀座8階イベントスクエア、会期は8月13日(木)〜9月2日(水)
– 荒川弘さんの『鋼の錬金術師』連載25周年と、『黄泉のツガイ』生誕5周年を記念した合同企画展
– 来場者にはランダム配布の描き下ろしコラボ漫画カード(全4種)が特典として付く
25年前の代表作と、いま動いている新作が同じ会場に立つ
『鋼の錬金術師』は2001年の連載開始から数えて25年、アニメ化・実写化を経て今もファンを増やし続けている作品です。
一方の『黄泉のツガイ』は同じ荒川弘さんが手がける新作で、テレビアニメが現在放送中。
今回の展示はこの2作を「W企画展」として同じ会場に並べ、原画や等身大パネル、インタラクティブ展示、コラボメニューを楽しめるカフェスペースまで用意しています。
会場では『鋼の錬金術師』のエドワードとアルフォンス、『黄泉のツガイ』のキャラクターが並ぶメインビジュアルが目印になっていて、来場者はチケットの種類によってメインビジュアルのポストカード5枚セットや、展覧会公式ブックが付いてくる仕組みです。
25年分の代表作と放送中の新作を並べて見せることで、荒川弘という描き手の一貫性を確かめられる構成になっている点が、この展示の見どころだと分かりました。
なぜ今、この2作を並べたのか
『鋼の錬金術師』の25周年と『黄泉のツガイ』の生誕5周年という、二つの節目がちょうど重なったタイミングでの開催です。
単独の周年展にせず合同企画にしたのは、同じ作者の新旧代表作を並べることで、25年前の絵と現在の絵を見比べられる構成にする狙いがあったと考えられます。
単行本の表紙や設定画だけでなく、会場限定の描き下ろしビジュアルを新たに用意している点からも、既存原画の展示にとどまらない企画であることがうかがえます。
会場でもらえるカードは、選べない
来場者特典として配布される描き下ろしコラボ漫画カードは全4種類で、どれが渡されるかはランダムです。
狙った1種を確実に手に入れられる仕組みではありませんが、全種類を荒川弘さん本人が描き下ろしているというのが、このカードの価値になっています。
展示は東京会場のあと、北海道・石川・大阪への巡回が決まっており(愛知など追加会場は続報が予告されています)、東京で見逃しても別会場で追いかけられる作りです。
グッズも「2作合同」のラインナップ
物販もこの合同展らしいつくりになっていて、両作のメインビジュアルを使ったビッグアクリルスタンドやTシャツ、カラーイラストを使ったアートボードなど、バリエーション豊かなアイテムが並んでいます。
単独作品の物販だと同じキャラクターのグッズが並びがちですが、今回は『鋼の錬金術師』のエドとアル、『黄泉のツガイ』のキャラクターが同じ棚に並ぶ形になるため、両方のファンが会場を一周するだけで推しのグッズにたどり着けるようになっています。
チケットもグッズ付き・パンフレット付き・両方付きの3パターンが用意されており、来場前にどのチケットを選ぶかで持ち帰れるものが変わる点は覚えておきたいところです。
Pintab編集部の考察:周年展を「合同」にする意味
単独作品の周年記念展は珍しくありませんが、今回のように別々の周年(25周年と5周年)を持つ2作をあえて1つの会場にまとめたのは、来場者の動線を広げる狙いがあるはずです。
『鋼の錬金術師』のファンが『黄泉のツガイ』を、あるいはその逆を、会場で初めて意識する機会になります。
同じ作者の作品を横断させることで、単独展よりも幅広い客層を1度の来場で取り込めるという点は、荒川弘さんほどの長期連載実績を持つ作家だからこそ成立する企画といえそうです。
ランダム配布のカードも、単なるおまけではなく「もう一度来たくなる」仕掛けとして機能しているのではないでしょうか。
まとめ
「鋼の錬金術師×黄泉のツガイ展」は、荒川弘さんの新旧代表作を同じ会場でつなぐ合同企画展として、9月2日まで松屋銀座で開催されています。
会場限定のビジュアルやランダム配布のカード、両作が並ぶグッズ売り場など、片方の作品しか知らなかった人にとっても足を運ぶ理由が用意されています。
さらに深掘りしたい方へ
展覧会の詳細やチケット情報は、以下の記事でも確認できます。
あわせて読みたい
240円なのに抽選も――ONE PIECEカードゲーム4周年『OP-17』が呼んだ開封ラッシュ
「ウッウが欲しい」の声も出た——カードイラストそのままの姿で立体化した「みずべのポケモン」の中身
暑さに弱くて「だらりん」――ガシャポン新作かき氷フィギュア、2500いいねを集めた理由
「3センチのオマケに1カ月」――ガンダムビスケット第2弾、渋いジオン機を選んだ理由
抜刀ポーズはクールなのに肩の上だけ緩い――小柳ロウの1/7フィギュアに仕込まれた理由