信も王騎も地下鉄に乗り込んだ――『キングダム』80巻、連載20年で最大級の発売記念になった理由
東京メトロ銀座線と丸ノ内線、各1編成・6両。
8月19日から8月31日まで、車内の中づりも窓上広告もデジタルサイネージも、すべてが『キングダム』一色に染まる。
単行本の発売記念として電車一編成をまるごとジャックするのは、連載20年を迎えた作品ならではの規模感だ。
同じ日、原作者の原泰久さんはXにキャラクターの描き下ろしイラストを添えて、80巻の発売を静かに報告していた。
先に結論をまとめると:
– 『キングダム』最新80巻・記念本「キングダムmagazine 2026」・BOXセット4の3点が8月19日に同時発売
– 東京メトロ銀座線・丸ノ内線の車両を『キングダム』一色にする「電車ジャック」を8月31日まで展開
– 連載20周年を記念した豪華企画で、ちばてつや氏や尾田栄一郎氏ら他作家陣も寄稿している
原泰久さん本人による静かな発売報告
8月19日、原泰久さん本人がXで「本日19日はキングダム新刊80巻の発売日です。
どうぞ宜しくお願い致します!」と投稿した。
あわせて公開されたのは、主要キャラクターたちを描いた手描きの記念イラストだ。
カラーで描かれた凛々しい表情の人物と、モノクロで描かれた武具を背負った人物の2枚が添えられており、20年分の積み重ねを感じさせる筆致になっている。
本日19日はキングダム新刊80巻の発売日です。
— 原泰久 (@HaraYassa) 2026年8月19日
どうぞ宜しくお願い致します!✨️✨️ pic.twitter.com/6A1k0Wj29m
同じ日、出版社側のアカウントからも発売告知が出た。
今回同時に発売されたのは単行本80巻だけではない。
3冊同時発売と電車ジャックの中身
3冊同時発売、それぞれ何が違うのか?
出版社の告知によれば、8月19日には『キングダム』関連本が3点同時に発売されている。
/
— 【連載20周年】キングダム公式アカウント (@kingdom_yj) 2026年8月19日
本日8/19(水)
『#キングダム』関連本3点同時発売!!
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・『キングダム』最新80巻
・『キングダム magazine 2026』
・『キングダム BOXセット4 成蟜の変・著雍攻略戦・秦国統一編・黒羊丘の戦い』
本日発売になります!!
是非ご一読よろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/lzEiEXKf54
1つ目は最新80巻そのもの。
ヤングジャンプコミックスから発売され、価格は770円(税込・電子版も同額)、226ページというボリュームだ。
作中では趙国との全面戦争が続いており、飛信隊・楽華軍・羌瘣軍による三軍連合攻撃の行方が描かれている。
2つ目は「キングダムmagazine 2026」。
原氏描き下ろしのカバーは、帯を外すと漂と紫夏が現れる仕掛けになっている。
20周年を記念した原氏本人の特別インタビューのほか、アシスタントを務めた松原利光氏・笠原真樹氏との師弟対談、ちばてつや氏との対談、連載20年を振り返る特集、ファン投票による「ベストシーン選挙」の結果、さらに読み切り「金剛」も収録されている。
うすた京介氏、尾田栄一郎氏、岸本斉史氏、迫稔雄氏、冨樫義博氏、松井優征氏ら錚々たる漫画家陣が寄稿していることも明かされた。
3つ目は「BOXセット4」。
34〜45巻を収録し、成蟜の変・著雍攻略戦・秦国統一編・黒羊丘の戦いといった激動の章がまとめられている。
BOXセットは今回が最後ではなく、これまで複数回にわたって刊行されてきたシリーズ企画の第4弾にあたる。
コミックナタリーも「20周年を記念したムック本」の発売として報じており、業界メディア側の扱いの大きさもうかがえる。
なぜ電車をジャックするほどの規模になったのか?
3冊同時発売にあわせ、東京メトロ銀座線・丸ノ内線では各1編成・6両を『キングダム』仕様にする企画が8月31日まで実施されている。
中づりポスターや窓上ポスター、ステッカー、車内デジタルサイネージまで、車内の広告面のほぼすべてが信や王騎といったキャラクターの名場面デザインで埋め尽くされる形だ。
単行本の発売告知としては異例の規模で、これも「連載20周年プロジェクト」の一環と位置づけられている。
コミックスの累計発行部数は1億2000万部を突破しており、その規模感が今回の企画にも表れている形だ。
Pintab編集部の考察:作者本人の「静かな投稿」が起点になる強さ
今回の一連の展開で興味深いのは、出発点が原泰久さん本人の、装飾のない一文の投稿だったという点だ。
「どうぞ宜しくお願い致します」という控えめな言葉と、手描きイラスト2枚。
そこから出版社の3冊同時発売告知、そして電車一編成規模のジャック企画へと話が広がっていく構造は、20年という連載期間そのものが持つ信頼の厚みを物語っている。
新刊の発売日に大掛かりな仕掛けを組める作品は多くない。
「キングダムmagazine」に他の人気作家たちが寄稿を寄せているのも、業界内でのこの作品への敬意の表れと見ていいだろう。
次にくる20周年企画の第2弾がどんな形で発表されるのか、引き続き注目したい。
まとめ
『キングダム』は連載20周年を記念し、最新80巻・記念本・BOXセット4の同時発売と、東京メトロ2路線の電車ジャックという大規模な企画で8月19日を迎えた。
原泰久さん本人の投稿から広がった祝祭ムードは、今後の20周年企画にもつながっていきそうだ。
さらに深掘りしたい方へ
「キングダムmagazine 2026」の詳細な収録内容は電撃オンラインの記事で、電車ジャック企画の詳細はMANTANWEBの記事で確認できる。
実際に乗車できる期間は8月31日までなので、興味がある人は近くの銀座線・丸ノ内線に注目してみてほしい。
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