「新作の制作過程にも立ち会える」――魚豊十周年展、会場に仕事場が丸ごと出現した理由
今日はこれが気になったよ。詳しく見ていこう!
2026年12月19日から2027年2月23日まで、東京・有楽町のYURAKUCHO MUSEUM(東京国際フォーラム地下1階)で一つの展覧会が開かれます。
『チ。
―地球の運動について―』などで知られる漫画家・魚豊さんの、デビュー10周年を記念した初めての作家展です。
展示の中身自体は「代表作の原画とネームを並べる」王道の作家展に見えます。
ただ今回は、それだけでは終わりません。
会場に本人の仕事場がそのまま出現し、会期中に新連載の制作が行われる可能性があるという、かなり異例の設計になっています。
推し作家の創作の裏側を追いかけているファンにとっては、開催決定の一報だけで見過ごせない話だと思います。
先に結論をまとめると:
– 『ひゃくえむ。
』『チ。
―地球の運動について―』『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』の3作を中心に原画・ネーム(コマ割りやセリフを描き込む漫画の下書き)を展示
– 会場に魚豊さん本人の仕事場が出現し、リアルタイムで新連載の制作に立ち会える試みがある
– チケットやグッズ販売などの詳細は10月に公開予定で、現時点では未発表
会場発の告知にファンが色めき立った理由
今回の開催決定は、まず展覧会の公式アカウントからの告知で広がりました。
\漫画家・魚豊、初の作家展が開催決定!/
— 魚豊十周年展 UO10. (@UO10_exhibit) 2026年9月14日
「魚豊十周年展 UO10.」2026年12月開催!
本展の主催として参加する魚豊本人より、開催にあたってのコメントが届きました✍️
新作の制作過程にも立ち会える、かつてない展覧会。
ぜひコメントとあわせてチェックしてください。
————–… pic.twitter.com/iLLicmsHPh
「新作の制作過程にも立ち会える、かつてない展覧会」という一文と合わせて、魚豊さん本人のコメントが届いたことも紹介されています。
会期はまだ3か月以上先ですが、この告知だけで大きな反響が起きたのは、単なる原画展ではなく「本人が会場で描く」という一点があったからでしょう。
とはいえ、告知文だけでは何がどこまで見られるのか掴みにくい部分もあります。
そこで一次情報を確認してみました。
調べて分かったこと
何が展示されるのか?
複数の一次報道を確認すると、展示の軸になるのは『ひゃくえむ。
』『チ。
―地球の運動について―』『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』の3作品です。
この3作については、『ひゃくえむ。
』のアニメ公式アカウントの告知にも同じラインナップが並んでいました。
会場は東京国際フォーラムの地下1階にあるYURAKUCHO MUSEUMで、開館時間は10時から20時(金・土・日・祝は21時まで)、休館日は2027年1月1日のみと報じられています。
会期が約2か月と長めに取られているのも、会場での制作という試みを考えれば理解しやすい設計です。
\漫画家・魚豊の初の作家展 2026年12月開催決定!/
— 劇場アニメ『ひゃくえむ。』公式【𝟗.𝟏𝟗(𝐅𝐫𝐢)公開】 (@hyakuemu_anime) 2026年9月14日
『ひゃくえむ。』『チ。 ー地球の運動についてー』『ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ』など
話題作を生み出してきた漫画家・魚豊のデビュー十周年記念展。… pic.twitter.com/f1NOhMhMnW
報道によれば、展示は「構想の起点から、原画、ネーム、作品を形づくる思考や独自の世界観演出に至るまでに積み重ねられた創作の軌跡」を辿る構成とのことです。
単に完成した原画を並べるのではなく、アイデアがどう形になっていったかの過程を見せる展示になるようです。
なぜ会場に「仕事場」が出現するのか?
もっとも異例なのは、会場に魚豊さん本人の仕事場が出現し、本人が実際に新連載の制作を行うこともあるという試みです。
生まれた作品は会期中に順次展示されていく想定とみられ、完成した漫画だけでなく「描いている最中」そのものが展示物になる構造です。
原画展は本来、すでに完成した作品を振り返る場になりがちですが、今回はそこに「今まさに何かが生まれている場所」という時間軸が加わっている点が、他の作家展と一線を画しています。
代表作『ひゃくえむ。
』はどんな経緯を辿った作品なのか?
展示3作の一つ『ひゃくえむ。
』については、こんな評もXで見かけました。
WEBマンガ史上最も見事な逆転ホームランを決めた作品は魚豊先生の「ひゃくえむ。」じゃなかろうか…
— 近藤信輔/「忍者と極道」17巻発売中!アニメ配信中! (@kong_doing) 2026年9月14日
人気が低迷して打ち切りどころか紙の本が出せないとまで言われた後から急激に人気出た結果
最後まで描ききり紙の本も出た上に超絶クオリティの劇場版アニメ化ですよ…
「人気が低迷して打ち切りどころか紙の本が出せないとまで言われた後から急激に人気出た」という趣旨の投稿で、最終的には最後まで描き切って単行本化、劇場版アニメ化まで実現した作品だと紹介されています。
今回の展覧会がこの作品を軸の一つに据えているのは、完成までの紆余曲折そのものが作品の魅力になっているという位置づけがあるからかもしれません。
なお、チケットの購入方法や料金、グッズ販売などの詳細は、現時点ではまだ発表されていません。
報道各社も「詳細は10月に公開予定」とだけ伝えており、ここから先の情報は10月の続報を待つ必要があります。
Pintab編集部の考察:「行ける場」としての作家展の意味
Pintab編集部として気になるのは、この展覧会が単なる「原画を見に行くイベント」ではなく、「創作が進行している場に立ち会える」設計になっている点です。
『チ。
』『ひゃくえむ。
』はどちらも、連載中に評価が大きく動いた作品でした。
完成品としてではなく、迷いながら形になっていく過程ごと見せることは、作品を追いかけてきたファンにとって「答え合わせ」に近い体験になり得ます。
さらに、会場での新連載制作という試みは、ファンにとって「まだ誰も読んでいない魚豊作品の生まれる瞬間」に立ち会える可能性を意味します。
完成した作品を追うだけでなく、生まれる過程そのものを推し活の対象にできる場という点で、通常の原画展とは違う体験価値を持っていると言えそうです。
もっとも、これが実際にどんな形で公開されるかは10月の詳細発表待ちで、現時点ではあくまで「試みがある」という段階です。
まとめ
魚豊さんの10周年展は、代表作の原画・ネームを並べる王道の展示に加え、会場での仕事場出現とリアルタイムの新連載制作という異例の試みを合わせ持つ企画です。
チケットなどの詳細は10月に公開される予定なので、続報が出たタイミングで改めてチェックしてみましょう。
さらに深掘りしたい方へ
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