「新連載します」の一夜明け、もう一本――『チ。』の魚豊が週刊と月刊に同時多発させた理由
これ、話題になってるみたい。一緒に見ていこう!
「新連載します タイトルは『テストテイカー/チーターズ』です」。
9月12日、そんな短い投稿に6500件を超えるいいねがつきました。
投稿から遡ること1日、同じ作者はすでに別の新連載を発表していました。
『チ。
―地球の運動について―』で手塚治虫文化賞を受賞した魚豊さんが、9月11日と12日の二日にわたって、まったく別の雑誌への新連載を立て続けに明かしたのです。
マンガ好きのタイムラインを追っていた人なら、この密度に驚いたのではないでしょうか。
先に結論をまとめると:
– 魚豊さんは9月11日に週刊スピリッツで新連載『ハルシネーションミート』を発表、開始時期は「年内だと思います」とのこと
– 翌9月12日には月刊アフタヌーンで『テストテイカー/チーターズ』(作画:米代恭さん)の連載開始を発表
– 二本とも掲載誌・作画体制が異なり、単なる続報ではなく別々の新作として動いている
週刊スピリッツと月刊アフタヌーン、二つの発表が重なった週末
『ハルシネーションミート』は、AIの「ハルシネーション(幻覚:AIがもっともらしい誤情報を生成してしまう現象)」と「肉」を組み合わせた造語がタイトルになっているとみられ、培養肉や科学をテーマにした作品になりそうだと、投稿を見たファンの間で予想が広がりました。
ロゴには英語表記も添えられているとみられ、多言語を意識したデザインになっているようです。
その翌日に飛び込んできたのが、こちらの投稿です。
新連載します
— 魚豊 「チ。地球の運動について」「ようこそ!FACTへ」「ひゃくえむ」 (@uotouoto) 2026年9月12日
タイトルは『テストテイカー/チーターズ』です
自分は原作を担当します
作画は米代恭先生(@cometakuzo)です
掲載媒体は『月刊アフタヌーン』(@afternoon_manga)さん
詳細な開始時期は未定ですが、年始だと思います
乞うご期待!!https://t.co/c0eod4WO7U pic.twitter.com/aolITJlWWv
「作:魚豊/画:米代恭」と記されたロゴ画像とともに、『月刊アフタヌーン』での連載開始が明かされました。
具体的な開始時期は「年始だと思います」とのことで、こちらもまだ確定ではないようです。
ただ、二日連続で異なる雑誌への新連載が発表されるというのは、読者としてもなかなか目にしない頻度です。
ここまで重なった背景には何があるのか、もう少し調べてみました。
なぜ二誌への発表がこのタイミングで重なったのか?
魚豊さんは代表作『チ。
―地球の運動について―』を2022年に完結させており、その後は『ようこそ!FACTへ』といった中編を発表してきました(短編『ひゃくえむ。
』は『チ。
』連載開始前の作品です)。
今回の二作は、いずれも長期連載の完結後に控えていた新プロジェクトとみられ、準備が整った作品から順に発表されたことで、結果的に発表日が近づいた可能性があります。
実際、どちらの投稿も開始時期は「〜だと思います」という言い回しにとどまっており、正式な連載開始日はまだ確定していません。
『テストテイカー/チーターズ』はどんな座組みの作品か?
作画を担当する米代恭さんは、2012年に『月刊アフタヌーン』でデビューし、『往生際の意味を知れ!』などで知られる漫画家です。
原作と作画が別クレジットになっているのが今回の特徴で、米代さん自身も投稿で「ネームがとっても面白いです!精一杯頑張ります」と意気込みを語っています。
魚豊先生原作作品の作画を担当させてもらうことになりました。ネームがとっても面白いです!精一杯頑張りますのでご期待ください! https://t.co/C4QDGH4tOm
— 米代恭@『捏造・痴人の愛』週スピ連載開始 (@cometakuzo) 2026年9月12日
原作・魚豊、作画・米代恭という組み合わせは、それぞれが単独作家として実績を積んできた二人がタッグを組む形になっており、どちらのファン層からも注目が集まりやすい座組みといえそうです。
Pintab編集部の考察:連載終了後の「充電期間」がなかった意味
魚豊さんは『チ。
』完結からおよそ1年強のあいだに、短編・中編を挟みながら複数の長期連載の種をまいてきたことになります。
掲載誌をあえて週刊スピリッツと月刊アフタヌーンに分けているのも見逃せないポイントです。
刊行ペースの異なる媒体に作品を振り分けることで、原作・作画それぞれの制作スケジュールに無理のない体制を組んでいる可能性があります。
読者にとっての実利は、単行本の入手性にも表れそうです。
週刊連載は電子・紙ともに単行本化のペースが速く、月刊連載はやや間隔が空く傾向があるため、どちらを先に手に取るかで「追いかけ方」も変わってきます。
まずは正式な連載開始日の発表を待ちつつ、気になった方は『チ。
』既刊や米代恭さんの既存作から読み始めておくと、連載開始と同時に世界観に入りやすくなりそうです。
まとめ
『チ。
』の魚豊さんが、週刊スピリッツと月刊アフタヌーンという性格の異なる二誌で、二日連続で新連載を発表しました。
開始時期はどちらも未確定ですが、代表作完結からわずか1年強で二本の新連載が動き出したことは、次に追いかける作品を選ぶ楽しみが増えたニュースといえるでしょう。
さらに深掘りしたい方へ
正式な連載開始日や第1話の詳細は、各誌の公式発表を待つのが確実です。
あわせて読みたい
「だからお前とは付き合えない」と拒んだのに口説かれ続ける、新連載『おじさんの異世界転性』の仕掛け
表紙はえなこ、話題をさらったのは「弓を引く先生」――漫画アクション9/15号の新連載
「ウラちゃん可愛すぎる」――ジャンプ新連載『ウラのレポート』、読切から作画が変わった理由
「コミックライドだけじゃない」――『ガールズバンドクライ』、ピッコマでも新連載スタートの理由
電撃文庫のレジェンド『ブラック・ブレット』12年ぶり再始動、変わるのは4巻からだった