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「もう描いたよ」――『呪術廻戦』芥見下々が「ふつうの軽音部」12巻帯に仕込んだ、先回りのコラボ漫画

Pintab編集部
「もう描いたよ」――『呪術廻戦』芥見下々が「ふつうの軽音部」12巻帯に仕込んだ、先回りのコラボ漫画
Mashupin

調べてみたら面白かったから、みんなにも教えたくて。

「機待……!!」「もう描いたよ」「ボケが!!」。
3つの短いセリフが入れ替わるやりとりが、2026年10月2日発売の単行本の帯にそのまま印刷されている。
しゃべっているのは『呪術廻戦』の作者・芥見下々氏と、『ふつうの軽音部』の登場人物・幸山厘。
作者違いのキャラクターが帯の中で掛け合いをする、少し珍しい形のコラボです。
少年ジャンプ+で連載中の青春バンド漫画を知らない人でも、なぜ他作品の作者がゲストで絵を描くことになったのか、そこにたどり着くまでの経緯を追うと作品の今の勢いが見えてきます。

先に結論をまとめると:
– 『ふつうの軽音部』12巻(2026年10月2日発売・770円税込)の帯に、『呪術廻戦』作者の芥見下々氏がキャラクター「幸山厘」を描き下ろし、掛け合い形式のコメントも寄せた
– 原作者のクワハリ氏は「かっこよすぎる」と喜びを投稿し、公式アカウントは「帯コメントならぬ、帯マンガ」と紹介している
– 作品は少年ジャンプ+での累計閲覧数が1.5億を突破しており、今回のコラボはその勢いのタイミングで実現した

「機待」の意味から分かる、これが単なる祝辞じゃないこと

話題になっているのは、ORICON NEWSのアカウントが伝えたこの投稿です。

投稿によると、厘が不敵な笑みで発する「機待……!!」は「機熟(きじゅく)を待つ」、つまり「機が熟すのを待つ」という意味の造語で、「きまち」と読みます。
厘が「呪術アニメ4期に合わせて芥見の帯を解禁する!!」と言い放った直後、芥見氏が「もう描いたよ」と即答し、厘が「ボケが!!」とツッコむ――という3コマの掛け合いが、そのまま単行本の帯に使われています。
単なる祝福イラストではなく、キャラクター同士が会話する「帯マンガ」になっているのがこのコラボの特徴です。

ただ、この一枚だけでは「なぜ呪術廻戦の作者が描くことになったのか」までは分かりません。
そこで原作者自身の投稿と公式の発表を確かめました。

なぜ『呪術廻戦』の作者が描くことになったのか

『ふつうの軽音部』の原作を手がけるクワハリ氏は、芥見氏からイラストが届いたことを自身のアカウントで明かしています。

「なんと芥見下々先生に厘を描いていただきました‼️かっこよすぎる…‼️ありがとうございます‼️‼️‼️」という投稿からは、今回のコラボが事前に大々的に告知されていたものではなく、原作者にとっても驚きを伴う出来事だったことがうかがえます。
公式アカウントも「12巻発売を記念して、『呪術廻戦』芥見下々先生から帯コメントならぬ、帯マンガをいただきました」と発表しており、同じ集英社の漫画家同士の交流から生まれた企画だとうかがえます。

厘というキャラクターについても触れておきます。
厘は作中のバンド「はーとぶれいく」でベースを担当する人物で、SNS上では「呪術廻戦の敵みたいな描かれ方をしてる」という感想も見られました。
芥見氏が描く人物は目つきが鋭く表情に陰影があるタッチで知られており、今回も厘のクールな一面を強調するような一枚に仕上がっています。
厘が帯マンガの中で「呪術アニメ4期に合わせて芥見の帯を解禁する!!」と語っているが、これはキャラクターのセリフ上の設定です。
呪術廻戦アニメの続編にあたる第4期は実際に制作が進められているものの、帯公開のタイミングがそれに合わせたものかどうかは明らかではありません。

12巻には何が収録されているのか

肝心の12巻の中身も確認しておきます。
本編では谷九高校軽音部の卒業ライブや校外イベントが描かれるほか、おまけ漫画、キャラクターデザインの変遷を紹介するコーナー、はーとぶれいくメンバーの家族設定の解説、制作の裏話までが収録されています。
帯のコラボだけでなく、巻末のおまけ要素も読みごたえのある一冊になりそうです。

なお、少年ジャンプ+をはじめとする電子書店では、12巻の発売にあわせて1〜3巻が10月11日まで期間限定で無料配信されています。
作品を知らなかった人が今回のニュースをきっかけに触れてみるには良いタイミングでしょう。

Pintab編集部の考察:作者同士の信頼が生む、広告にならない宣伝

今回のコラボで興味深いのは、出版社が主導した大型タイアップではなく、同じ集英社の漫画家同士のやりとりから生まれているように見える点です。
少年ジャンプ+は多くの人気連載を抱えるアプリで、同じ出版社の作品に触れる読者も少なくありません。
今回のように人気作の作者が帯にゲスト出演する形は、派手な告知広告よりも「描いた側の本気度」が伝わりやすく、読者の受け取り方も自然な応援として広がりやすいと見ています。

累計閲覧数1.5億という数字は、単行本未読の読者がアプリ上で既に大勢いることを示しています。
今回のコラボはその潜在読者に単行本を手に取ってもらうきっかけとして機能するはずです。
作者本人が「もう描いたよ」と先回りして応えた掛け合いそのものが、両者の関係性の近さを物語っていて、企画としての狙いだけでなく、作り手同士の空気感まで伝わってくる帯になっています。

まとめ

『ふつうの軽音部』12巻の帯に『呪術廻戦』芥見下々氏が描き下ろしたのは、単なるお祝いイラストではなく、キャラクター同士が掛け合う小さな漫画でした。
10月2日の発売にあわせて、気になった方は電子書店の無料配信も含めてチェックしてみてください。

さらに深掘りしたい方へ

『ふつうの軽音部』は少年ジャンプ+で連載中です。
最新話や過去話の情報は公式サイトで確認できます。

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