「おっちゃんの濃味ツンデレBL」――ふんわりBL扉絵の読切「遺影がない!」が描く昭和の父と初恋
タプにゃんと一緒にチェックしてきたよ!
ピンクと黄色のけばけばしい色面に、学生服姿の男子高校生ふたりが写真を取り合うように顔を寄せている。
右下には小さく「ふんわりBL」のロゴ。
この扉絵だけを見れば、甘酸っぱい青春ものを思い浮かべる人が多いはずです。
ところがページを開くと、中身は写真嫌いで通した昭和の父親の遺影を、息子が必死に探す物語でした。
新潮社のウェブマンガサイト「くらげバンチ」で2026年9月29日に公開された、永井三郎さんの読切「遺影がない!」です。
公開直後からSNSでは扉絵の印象と中身のギャップに驚く声が広がり、ある投稿は50万インプレッションを超える伸びを見せました。
読切(一話完結のマンガ)1本がここまで拡散する背景には、何があったのでしょうか。
この記事では、作品の内容と「ふんわりBL」という企画そのものを調べてまとめます。
先に結論をまとめると:
– 永井三郎さんの読切「遺影がない!」は2026年9月29日、新潮社の「くらげバンチ」で公開(登録不要・完全無料で読める)
– 扉絵の「ふんわりBL」な雰囲気とは裏腹に、中身は写真嫌いの昭和の父の遺影探しから始まる物語
– 「ふんわりBL」はくらげバンチの新企画で、10月20日まで4週連続・計5作品が公開される
扉絵と中身、どちらが本当なのか
話題になっている投稿を見てみます。
扉絵の雰囲気そのものを「ふんわりBLを標榜してる奴がふんわりBLだった試しない」と前置きしたうえで、実際に読んだ感想を「おっちゃんの濃味ツンデレBLが飛び出してきた」と表現した投稿です。
扉絵でふんわりBLを標榜してる奴がふんわりBLだった試しないんだよな……とか思ってたらおっちゃんの濃味ツンデレBLが飛び出してきた
— ハーメルンのルシエド太郎 (@HamelnFilgaia) 2026年10月4日
遺影がない!https://t.co/hBpDr0jJJX pic.twitter.com/ZuAyifbIDl
この投稿はいいね12,283件、ブックマーク5,502件と大きく伸びました。
添付された画像を見ると、扉絵には「天然色の君と僕」「鬼才が写し出す、淡く儚い初恋の面影」というコピーが入っています。
一方で本編のコマには、扉絵とは線の雰囲気が異なる強面の中年男性や、「1年ほど前……」という回想を示す文字、「人形焼」の看板が描かれたページがあり、扉絵の軽やかさとは対照的な昭和の空気が漂っています。
ただ、この投稿だけでは「扉絵と中身が違う」という驚きの構造までしか分かりません。
公開元の「くらげバンチ」とはどんなサイトで、この作品はどんな企画の一本なのか。
そこを確かめてみました。
調べて分かったこと
くらげバンチとは?「遺影がない!」は本当に無料で読めるのか
「くらげバンチ」は新潮社が運営するウェブマンガサイトで、毎週火曜日・金曜日更新、会員登録なしで完全無料で読めるサイトです。
「遺影がない!」も同サイトの作品ページでそのまま試し読みできる状態になっています。
無料で読める期間や話数の追加予定については、公式サイト側に明記が見当たらなかったため、気になる方は作品ページを直接確認するのがよさそうです。
あらすじを改めて整理すると、物語は父親が急死し、遺影に使う写真が見つからないところから始まります。
写真嫌いで通した頑固な昭和の男だった父の遺品を探すうち、息子は父が大事に隠していた箱を見つけます。
その中から浮かび上がるのが、父の初恋をうかがわせる面影、という構成です。
「おっちゃんの濃味ツンデレBL」という感想は、この頑固な父親像と、箱の中身が持つ意外な初々しさとのギャップを指したものと読めます。
「ふんわりBL」企画とは何か、次はどの作品が読めるのか
「遺影がない!」は単独の読切ではなく、くらげバンチが始めた新企画「ふんわりBL」の第1弾です。
公式の案内によると、この企画は「恋と呼ぶには未熟で、愛と呼ぶにはまだつたない」感情を描く作品群で、キャッチコピーは「キミの隣にいたい――今はまだ、それだけ。」とされています。
毎週火曜正午の更新で、4週にわたり計5作品が公開される予定です。
- 第1週(9月29日):永井三郎「遺影がない!」
- 第2週(10月6日):かもがわ圭「顔に出さない男たち」
- 第3週(10月13日):夏目コウ「好きなお姉さんが俺のBL描いてた」(短期集中連載)
- 第4週(10月20日):澤部なみ「恋も素直も思案の内」、ともりとおる「そういう関係で」
つまり「遺影がない!」で広がった「扉絵と中身のギャップ」という驚きは、10月20日まで毎週別の作家・別の切り口で繰り返される仕掛けということになります。
次にくる作品の扉絵が同じように“裏切って”くるのか、企画全体を追ってみるのも楽しそうです。
Pintab編集部の考察
今回の反応は、「扉絵詐欺」というわかりやすい驚きが起点になっていますが、それだけでは1話読切がここまで伸びた説明にはなりません。
注目したいのは、「ふんわりBL」という企画名そのものが読者の期待値を先に固定していた点です。
読者はタイトルやロゴから“ふんわり”を期待したうえで読み始めるため、ギャップの振れ幅が投稿として言語化しやすくなります。
くらげバンチ側から見ても、これは新企画の認知を広げる設計として機能しているはずです。
1作目でSNS上に「扉絵と中身が違う」という具体的な言い回しが生まれたことで、次週以降の作品も同じ軸で比較・紹介されやすくなります。
読切という単発コンテンツの弱点である「続きがなく話題が一過性で終わる」点を、企画としての連続性で補う構造とも言えそうです。
無料・登録不要というハードルの低さも、こうした口コミの広がりを後押ししているのではないでしょうか。
まとめ
「遺影がない!」は、扉絵の“ふんわりBL”なムードと、昭和の父の遺影探しという中身とのギャップが話題を呼んだ読切マンガです。
くらげバンチで無料公開中で、同じ「ふんわりBL」企画の新作が10月20日まで毎週公開される予定なので、続きを追ってみる価値はありそうです。
さらに深掘りしたい方へ
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