「おかげさまで、おかげさまで」――90歳の父との日々を描いた漫画『父と暮らす』、11月に本になる理由
調べてみたら面白かったから、みんなにも教えたくて。
「おかげさまで、おかげさまで、ここで発表してきた漫画が本になります!」。
漫画家の深谷陽さんが投稿したその一文に、3,000件を超える「いいね」がついています。
推しの作家を追いかけている読者にとって、SNSで発表されてきた作品がまとまった一冊になる瞬間は見逃せないものです。
手元でいつでも読み返せる形になることで、投稿を追っていた読者にとっての意味も変わってきます。
今回は、90歳の父親との日々を描いたコミックエッセイ『父と暮らす』の書籍化について、実際にどんな作品なのかを調べてみました。
先に結論をまとめると:
– 『父と暮らす 90歳の父と始めるふたり暮らし』が2026年11月5日(木)に紙・電子同時発売されます
– 作者は漫画家の深谷陽さん。
KADOKAWAから刊行されます
– 母を亡くした後、実家で90歳の父と暮らし始めた日々を描いたコミックエッセイです
母との別れのあと、父とふたり暮らしを始めた記録
深谷陽さんは、コミックエッセイ(実際に体験した出来事をもとに描く漫画の一形式)の書き手として活動してきた漫画家です。
元は特殊メイクアーティストとして活動していた経歴を持ち、その後漫画家に転じたという異色の経歴の持ち主でもあります。
今回書籍化される『父と暮らす 90歳の父と始めるふたり暮らし』は、母を亡くしたあと、実家で90歳の父とふたり暮らしを始めた作者自身の日常を描いた作品です。
深谷さんは自身のアカウントで書籍化を発表し、次のように投稿しています。
【書籍化決定】
— 父と暮らす (@iasdays) 2026年8月29日
『父と暮らす 90歳の父と始めるふたり暮らし』
2026年11月5日(木)発売
(紙・電子同時発売)
おかげさまで、おかげさまで、
ここで発表してきた漫画が本になります!
ありがとうございます!
描き下ろしもたっぷりです
ぜひお手に取ってください!https://t.co/FGrTSivHYr pic.twitter.com/yFaixZVp5f
投稿された書影には、庭先でりんごを食べる父子のイラストが描かれ、「日々進む父の『老い』や母との『別れ』に向き合う日常を描いた、じんわりと胸を打つコミックエッセイ」という紹介文が添えられています。
この投稿には3,133件の「いいね」、742件のリツイートが集まりました。
「描き下ろしもたっぷり」、SNS発表分だけでは終わらない一冊
深谷さんは投稿の中で「描き下ろしもたっぷりです」とも明かしています。
SNSで発表されてきたエピソードをまとめるだけでなく、書籍化にあわせて新しく描き起こされたページも収録される見込みです。
書影には「SNSで共感の声続々!!」という一文も添えられており、単行本になる前から多くの読者の反応を集めてきた作品であることがうかがえます。
紙の本と電子書籍が同日発売になる点も見逃せません。
実家の本棚に置いておきたい人は紙で、外出先でも読み返したい人は電子で、と読み方を選べる形での発売です。
発売日である11月5日は木曜日にあたり、書店では週の半ばに新刊として並ぶことになります。
なぜ日常のコミックエッセイが支持を集めているのか
親の介護や死別といったテーマは、決して明るい話題ばかりではありません。
それでも『父と暮らす』が温かく受け止められているのは、庭の野菜で料理を作ったり、父の小さな変化に気づいたりする日々のやり取りを、悲壮感ではなく穏やかな筆致で描いているためだと考えられます。
書影に添えられた「小さな喜びと、切ない愛おしさに満ちている」という紹介文も、この作品のトーンをよく表しています。
年老いた父と暮らす日々を、特別な出来事としてではなく積み重ねとして描いている点が、同じような状況にある読者の共感を呼んでいるのでしょう。
同じように親の高齢化や介護と向き合う読者は少なくありません。
深刻になりすぎず、かといって現実を軽く扱うわけでもない距離感が、コミックエッセイというジャンルだからこそ描ける温度なのかもしれません。
Pintab編集部の考察
コミックエッセイというジャンルは、SNSでの連載を経て書籍化される流れがすっかり定着しています。
読者は発売前から作者の投稿を通じて作品世界に触れられるため、書籍化のタイミングでは「知らない新刊」ではなく「ずっと追いかけてきた作品がついに手元に来る」という感覚で受け止められます。
深谷さんの投稿に3,000件超の「いいね」と700件を超えるリツイートが集まったのも、単行本を待ちわびていた読者がそれだけ多かったことの表れです。
介護や死別という重いテーマを扱いながらも、日常の細部を丁寧に描くことで幅広い読者に届く作品は、今後もコミックエッセイというジャンルの中心であり続けそうです。
作者自身が特殊メイクという表現の仕事を経てきたことも、父の表情の変化を丁寧に描き分ける観察眼につながっているのかもしれません。
書籍化を機に、これまでSNSでの投稿を追っていなかった読者にも届く一冊になりそうです。
まとめ
『父と暮らす 90歳の父と始めるふたり暮らし』は、2026年11月5日にKADOKAWAから紙・電子同時発売されます。
母との別れを経て父とふたり暮らしを始めた作者自身の日常が、丁寧な筆致で描かれています。
SNSで発表されてきたコミックエッセイの完全版を、発売日に手に取ってみてはいかがでしょうか。
描き下ろしのページも収録される予定なので、投稿を追いかけてきた読者にとっても新しい発見がありそうです。
さらに深掘りしたい方へ
書籍化の詳細や描き下ろしの内容については、深谷陽さんの投稿 で今後の続報も確認できます。
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