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「この世とあの世は、思っているより近くて、思っているより優しい」――古山フウ、Xの読切1本から生まれた単行本3冊

Pintab編集部
「この世とあの世は、思っているより近くて、思っているより優しい」――古山フウ、Xの読切1本から生まれた単行本3冊
Mashupin

タプにゃんと一緒にチェックしてきたよ!

「こんなに愛おしくて、かなしくて、優しくて、あたたかい河童がいたなんて」。
漫画家のつづ井さんが単行本の帯にこう寄せた作品は、もともとXに投稿された1本の読切でした。

9月11日、漫画家・古山フウさんの単行本が一気に3冊、書店に並びました。
短編集『おじさんの塀 古山フウ短編集』と、『河童のパキチ』①②巻です。
推しの新刊情報を追っている方なら、同じ作家の作品が同時に3冊出るというだけでも気になるはず。
X発の読切がどう単行本になったのか、そして表題作「おじさんの塀」がどんな話なのか、調べてみました。

先に結論をまとめると:
– 短編集『おじさんの塀 古山フウ短編集』と『河童のパキチ』①②巻が9月11日、KADOKAWA(ビームコミックス)から同時発売されました
– 『河童のパキチ』はXで9万いいねを集めた読切が単行本・連載化した作品で、①巻の帯につづ井さん、②巻の帯にカメントツさんがコメントを寄せています
– 10月18日には青山ブックセンター本店でカメントツさんと古山フウさんのトークショー&サイン会が開催されます

Xで9万いいねを集めた読切は、どんな話だったのか

古山フウさん(@fuu_furu)はXで、発売から2日後の9月13日にこんな投稿をしています。

こちらは、現在発売中の「おじさんの塀 古山フウ短編集」に収録されている表題作「おじさんの塀」でした。
連載版「河童のパキチ」の原作となった読切版パキチも収録されていますので、こちらもぜひお読みいただけたら嬉しいです!

投稿には短編集の表紙画像が添えられ、公開から半日ほどで1,400件を超える「いいね」がつきました。
表紙には「漫画家デビュー作からすべての商業読切を収録!」「読切版 河童のパキチも入ってます」の文字が並び、この1冊が古山フウさんのこれまでの歩みをまとめた本であることがひと目で伝わってきます。

ただ、この投稿だけでは「河童のパキチ」がなぜここまで支持されているのかまでは分かりません。
そこで、単行本の帯や公式の商品ページを確かめてみました。

表題作「おじさんの塀」は、どんな物語なのか

KADOKAWAの商品ページによると、表題作「おじさんの塀」のあらすじはこうです。
通学路の塀に落書きをする子どもたちを目撃した小学生のゆうたが、「さいとうさんへ カベのらく書き 消すの手つだいます」と勇気を出して手紙を書き、返事を待ちながら家を訪れたときに起こる出来事を描いています。

X上でこの作品を読んだ人からは「とてもあったかい気持ちになりました。
本を購入しました!」という声が上がっているといいます。
子どもが大人に一歩踏み出して手紙を書くという、ささやかだけれど勇気のいる行動が、読む人の心を動かしているようです。
短編集にはこの表題作のほか、前後編で描かれる「サマーデイ・シンドローム」などを含め、全6編が収録されています。

なぜ「河童のパキチ」は単行本・連載化まで至ったのか

もう一つの主役である『河童のパキチ』は、家族と別れて河童になった少年パキチの物語です。
もとはXで発表された読切で、その反響から現在は月刊コミックビーム(KADOKAWA)で連載されています。
1巻の帯にはエッセイ漫画家のつづ井さんが「こんなに愛おしくて、かなしくて、優しくて、あたたかい河童がいたなんて」、2巻の帯にはカメントツさんが「この世とあの世は、思っているより近くて、思っているより優しい。
そう思わせてくれるマンガです」というコメントを寄せています。

いずれも漫画・エッセイの分野で知られる書き手が言葉を選んで寄稿している点から、単なる話題性だけでなく作品そのものの完成度が評価されていることがうかがえます。

Pintab編集部の考察

古山フウさんの3冊同時刊行は、「Xで発表した読切が反響を呼び、連載化・書籍化する」という近年よく見る流れの、わかりやすい一例だと感じます。
ただ今回興味深いのは、その読切単体だけでなく、作家がこれまで描いてきた全ての商業読切をまとめた短編集も同時に出た点です。

短編集というフォーマットは、連載を追いかけている読者にとって「この作家の他の作品も読んでみたい」という欲求の受け皿になります。
『河童のパキチ』の連載で作家を知ったファンが、短編集で「おじさんの塀」をはじめとする過去作に触れる。
そこからまた別の作品への興味が広がる、という循環が生まれやすい構成です。
つづ井さん・カメントツさんという同業の書き手が帯に言葉を寄せているのも、作品の外側にいるファンだけでなく、作り手側からも支持されていることを示すサインとして読めます。

まとめ

古山フウさんの短編集『おじさんの塀』と『河童のパキチ』①②巻が9月11日に同時発売されました。
Xで9万いいねを集めた読切から始まった物語が、どんな広がりを見せていくのか楽しみです。

さらに深掘りしたい方へ

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