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パラパラめくったら紙が三角に折れていた——『メイドインアビス』15巻、レグくんの顔を隠した”縁起物”の正体

Pintab編集部
パラパラめくったら紙が三角に折れていた——『メイドインアビス』15巻、レグくんの顔を隠した”縁起物”の正体
Mashupin

タプにゃんと一緒にチェックしてきたよ!

買ったばかりの新刊をぱらぱらとめくっていたら、あるページだけ紙の角が三角に折れ込んでいた——。
9月4日、そんな投稿が16,000件を超えるいいねを集めました。

『メイドインアビス』最新15巻は8月26日に発売されたばかりです。
単なる印刷ミスかと思いきや、調べてみると古くから伝わる「縁起物」の一種だと分かりました。
実際にどんなものが写っていたのか、投稿の写真を確かめながら見ていきます。

先に結論をまとめると:
– 『メイドインアビス』15巻の一部の個体で、ページの角が内側に折れ込んだまま製本された「福紙(ふくし)」と呼ばれる現象が見つかりました
– 福紙は印刷・製本の工程で生じる希少なアクシデントで、古くから縁起が良いものとされています
– 発見した投稿者は「レアなのでこのまま持っておきます」と、読むのに支障がないことを確認した上で保管する意向を示しています

「こんなんなってた」——16,000いいねを集めた1枚

投稿したのは、15巻を購入してすぐにページをめくっていたユーザーです。
届いたばかりの本をめくっていたら見慣れない折れ方に気づき、調べて「福紙という縁起のいいもの」らしいと分かった上で、レアだからとそのまま保管する意向を投稿につづっていました。

添付された写真を見ると、ページの端が三角形に内側へ折れ込み、その折れた部分の裏側に、印刷会社が色の濃淡管理に使うとみられるグレースケールの見本らしきもの(「GRAY」「KEY」といった文字と四角い色見本)が写り込んでいます。
本来なら断裁されて読者の目に触れないはずの部分が、紙が折れ込んだことで表に出てしまったというのが、この1枚の中身です。
もう1枚の写真では、めくった下のページに描かれたキャラクターの顔の上に、折れた紙がそのまま重なっている様子も確認できました。

この投稿はインプレッション260万を超え、1,400件以上のブックマークがついています。
「読むのにも支障ない」と冷静に受け止めつつ手元に残す判断が、多くの人の共感を呼んだようです。

「福紙」とは、そもそも何なのか?

聞き慣れない人も多いと思いますが、福紙(ふくし)は印刷・製本の業界で古くから使われてきた言葉です。
本のページは、印刷した大きな紙を断裁機で決まったサイズに裁ち落として作られます。
その工程で、ページの角がまれに内側に折れ込んだまま裁断されてしまうことがあり、本来は検品の段階で弾かれるはずの不良品です。

ところが、先人たちはこの「裁ち残り」を偶然自分の手元に巡ってきた縁として捉え、恵比寿様が出雲へは行かず地元にとどまったという言い伝えになぞらえて「えびす紙」、転じて「福紙」と呼ぶようになったとされています。
現代の精密な印刷・製本工程ではめったに起きないため、見つけた読者が「レアもの」として喜ぶ反応は今回に限った話ではなく、他の漫画作品でも同様の体験談がたびたび共有されてきました。

なぜ折れた部分に色の見本が写っているのか?

今回の写真で見えている「GRAY」「KEY」といった文字と四角い色見本は、印刷会社が色の濃度管理に使う目印の一種とみられ、紙面の外側(断裁されて消える部分)に刷り込まれていたとみられます。
読者が普段目にすることはありませんが、紙が折れ込んだことで、本来は断裁されて消えるはずだったこの部分がページの中に閉じ込められる形になりました。
「印刷の裏側」が偶然そのまま製本されてしまった、珍しい実物の記録と言えそうです。

まだ読めるのか、交換すべきなのか

投稿者自身が明かしているとおり、福紙があっても本文の印刷内容が欠けるわけではなく、読書に支障はありません。
今回のケースも「読むのにも支障ないしレアなのでこのまま持っておきます」と、あえて手元に残す判断をしています。
同じような現象に遭遇した読者にとっても、不良品として手放す前に、こうした背景を知っておく価値はありそうです。

Pintab編集部の考察:偶然の工程ミスが”一点物”に変わる瞬間

大量生産される工業製品としての側面が強い書籍にとって、福紙のような個体差はきわめて珍しい存在です。
同じ印刷所・同じ刷り本の中でも、この現象に当たるかどうかは完全に偶然に左右されます。
「同じ商品なのに、自分の手元にある1冊だけが少し違う」という体験は、フィギュアやトレーディングカードの限定塗装違いに近い感覚で受け止められているのではないでしょうか。

書籍は本来、中身の情報を届けることが目的の商品であり、個体差そのものに価値を見出す発想は主流ではありません。
だからこそ、印刷工程の裏側がそのまま見えてしまう福紙という現象は、「モノとしての本」に光が当たる珍しい機会になっていると考えられます。

まとめ

『メイドインアビス』15巻の一部で見つかった「福紙」は、印刷・製本工程で生じる古くからの縁起物です。
読書には支障がなく、発見した読者は貴重な1冊として手元に残す選択をしています。

さらに深掘りしたい方へ

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