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「久しぶりに描きました!」――『デトロイト・メタル・シティ』が畑違いの“サンデー”読切に舞い戻った理由

Pintab編集部
「久しぶりに描きました!」――『デトロイト・メタル・シティ』が畑違いの“サンデー”読切に舞い戻った理由
Mashupin

調べてみたら面白かったから、みんなにも教えたくて。

「久しぶりに描きました!」。
若杉公徳さんが9月16日、そう添えて1本のリンクをXに投稿しました。
タイトルは『デトロイト・メタル・シティ ~かっちゃん降臨の謎~』。
気弱な青年が、正体を隠して活動するデスメタルボーカル・クラウザーさんに変身する、あのギャグ漫画の新作読切です。
ただ、公開されたのは白泉社ではなく小学館の「サンデーうぇぶり」。
本来の掲載元とは畑違いの場所での復活には、理由がありました。

先に結論をまとめると:
– 『デトロイト・メタル・シティ』の新作読切「~かっちゃん降臨の謎~」が、サンデーうぇぶりで9月16日にウェブ公開された
– 掲載元は「サンデーうぇぶり」10周年記念企画「水曜日のマスターズ」で、少年サンデー系譜のレジェンド作家が集う描き下ろし読切シリーズの1本として選ばれた
– 10月1日からは東京・五反田のEDITION88フラッグシップショップで、シリーズ20周年を記念した原画展も始まる

Xに流れた「久しぶりに描きました!」

投稿はシンプルな一言と、サンデーうぇぶりへのリンクだけでした。

『デトロイト・メタル・シティ』は、もともと白泉社「ヤングアニマル」で2005年から2010年にかけて連載されていたギャグ漫画です。
その主人公が、本来の掲載元とは別の出版社が運営するサービスに新作として登場する。
この組み合わせ自体が、Xで注目を集めた理由のひとつです。
何がこの読切をサンデーうぇぶりに運んだのか、公式発表を調べてみました。

なぜヤングアニマル作品がサンデーうぇぶりに載ったのか

サンデーうぇぶりの公式ブログによると、この読切は「水曜日のマスターズ」という企画の1本として公開されたものです。
「少年サンデーを中心とした小学館レーベルの歴史に名を残す、漫画達人による新シリーズ」と位置づけられ、連載当時のファンから新しい世代まで届けることを目指した、オール描き下ろしの読切・短編企画だと説明されています。
毎週水曜日に新作が公開される構成で、村上もとかさんの『六三四の剣 ファイナル』を皮切りに、中原裕さん、田辺イエロウさん、石渡治さんといった顔ぶれが名を連ねています。
その一人として若杉公徳さんが選ばれ、代表作である『デトロイト・メタル・シティ』を持ち込んだ、という流れです。
出版社の垣根をまたいだ企画だからこそ、本来はヤングアニマル発のキャラクターがサンデーうぇぶりの読切として成立しています。
企画自体が「連載当時のファンから新しい世代まで」を掲げている以上、選ばれる作家・作品も一誌の枠にとどめず、世代やジャンルを越えて語り継がれている作品から選ばれていると見てよさそうです。

「かっちゃん降臨」は何を指しているのか

タイトルにある「かっちゃん」は、クラウザーさんの素顔である気弱な青年の呼び名です。
今回の読切がどんな筋書きなのか、具体的なあらすじは公式からは明かされていません。
ただ「降臨の謎」という言葉が示す通り、普段は隠れているかっちゃんの素顔と、デスメタルボーカルとしての姿とのギャップが、今回も物語の軸になっていると見てよさそうです。
詳しい内容は、実際にサンデーうぇぶりで読むのが確実です。

20周年のタイミングと重なる原画展

今回の読切公開は、シリーズ20周年という節目とも時期が重なっています。
10月1日からは東京・五反田のEDITION88フラッグシップショップで、20周年を記念した原画展が始まる予定です。
会場ではカラーイラストの原画や漫画原稿に加え、「88グラフ」と呼ばれる版画作品も展示され、オリジナルグッズの販売も予定されています。
読切という「読む」体験から、原画展という「見る・手に入れる」体験まで、20周年に向けた展開がひと続きになっている格好です。

Pintab編集部の考察

出版社をまたいだ企画に招かれるというのは、そのキャラクターが一つの雑誌のファンだけでなく、業界そのものから「レジェンド」として認識されている証でもあります。
『デトロイト・メタル・シティ』はヤングアニマル発の作品ですが、今回サンデー系譜の企画に選ばれたことで、本来の読者層とは違う世代の目に触れる機会が生まれました。
しかも同じタイミングで20周年原画展とグッズ販売が控えているため、この読切は単発のお祭り企画では終わらず、原画展という「行ける場」への導線としても機能しそうです。
読切→原画展→グッズという流れが自然にできているのは、キャラクターの息の長さをうまく生かした設計だと感じます。
1本の読切だけで完結させず、体験する場所とモノを段階的に用意しているあたりに、20周年という節目を長く引っ張ろうという意図も透けて見えます。

まとめ

『デトロイト・メタル・シティ』の新作読切は、出版社の垣根を越えた企画への参加という珍しい形で実現しました。
20周年原画展も控えているだけに、しばらくはかっちゃんとクラウザーさんから目が離せなくなりそうです。

さらに深掘りしたい方へ

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