「嘘つきが、最後についた嘘」――『シルバーマウンテン』公式がこの一場面を選んだ理由
調べてみたら面白かったから、みんなにも教えたくて。
「嘘つきが、最後についた嘘」。
それだけが添えられた1枚の場面画像が、9月19日午前11時過ぎに2万6000件を超えるいいねを集めました。
投稿したのは、週刊少年サンデーで連載中の『シルバーマウンテン』公式アカウント。
文章での説明をほとんど省いた1枚にもかかわらず、フォロワーのタイムラインを一気に染めた格好です。
この記事では、なぜ公式が今このタイミングでこの場面を選んで投稿したのか、そして投稿の先に何が用意されていたのかを調べてまとめます。
マンガの新刊情報を追いかけている方はもちろん、藤田和日郎作品のファンにも関係のある話です。
先に結論をまとめると:
– 投稿の正体は、第2巻で開幕し第4巻で完結する「サイッダの嘘」編の名場面の再掲
– 投稿の直後、公式は「最新第5巻、大好評発売中!」と続報し、9月16日発売の最新刊へ読者を橋渡ししていた
– 『シルバーマウンテン』は2025年5月の連載開始から1年半足らずで、すでに5巻を数える急ピッチの刊行ペースにある
2万6000件のいいねを集めたポスト、その中身
投稿されたのは、キャラクターが何かを見つめる1枚のイラスト。
文章による説明はほとんどなく、「嘘つきが、最後についた嘘」という短い一文だけが添えられています。
嘘つきが、最後についた嘘#シルバーマウンテン pic.twitter.com/co4KvOlO6q
— 藤田和日郎最新作『シルバーマウンテン』公式 (@SilverM_Sunday) 2026年9月19日
情報量を絞った投稿でありながら、公開から間もなく2万6000件を超えるいいねを集めたのは、この一文だけで「あの場面だ」と気づけるファンが一定数いたことの表れといえそうです。
『シルバーマウンテン』は、嘘がつけない民という設定を持つキャラクターたちの過去や家族の絆を描く「サイッダの嘘」編が、シリーズの中でも特に語り継がれてきたエピソードでした。
ただ、この投稿だけを見ても「なぜ今、この場面なのか」までは分かりません。
そこで公式アカウントの続報を確認してみました。
なぜ今、このタイミングだったのか
公式は最初の投稿から間を置かず、続けてもう1件のポストを行っています。
(5/5)
— 藤田和日郎最新作『シルバーマウンテン』公式 (@SilverM_Sunday) 2026年9月19日
『シルバーマウンテン』第2巻に収録
「サイッダの嘘」編のエピソードでした!
最新第5巻、大好評発売中!
ご購入はこちら⬇️https://t.co/YIrqZcvNjv#シルバーマウンテン pic.twitter.com/A3OIimQygu
「(5/5)『シルバーマウンテン』第2巻に収録『サイッダの嘘』編のエピソードでした!最新第5巻、大好評発売中!」という文面です。
つまりこの1枚は単独の投稿ではなく、過去の名場面を振り返る連投の最終回(5枚目)であり、その締めくくりとして最新第5巻の案内が添えられていました。
「サイッダの嘘」編は第2巻で始まり、第4巻でひとつの決着を迎えるエピソードです。
連載を追いかけてきた読者にとっては、すでに読み終えている過去の物語ということになります。
それをあえて発売中の最新刊のタイミングで振り返らせているところに、今回の投稿の狙いが見えてきます。
新刊のたびに過去の名場面を振り返る意味は何か
最新第5巻は、9月16日に発売されたばかりです。
収録されているのは「第四章 魔像の海」編で、これまでの舞台から一転して海を舞台にした新しい章が展開されています。
新章そのものを紹介するのではなく、あえて2〜3巻前の名場面を振り返る形を選んだのは、今から読み始める読者への配慮とも取れます。
最新刊だけを追いかけるよりも、「サイッダの嘘」編のような読み応えのあるエピソードがすでにシリーズの土台にあると伝えることで、1巻から読み進める動機を作っているように見えます。
『シルバーマウンテン』は2025年5月、週刊少年サンデー本誌での連載開始からまだ1年半に満たない作品です。
それでいて単行本はすでに5巻に到達しており、刊行ペースの速さもこの作品の特徴のひとつといえます。
Pintab編集部の考察:過去の名場面を”再放送”する効果
今回の投稿で興味深いのは、公式が「新刊のあらすじ」ではなく「過去の名場面の再提示」を選んだ点です。
新刊発売のタイミングでは、最新話の見どころを紹介する告知が一般的ですが、『シルバーマウンテン』公式は連投という形で過去のエピソードをあらためて見せ、その延長線上に最新刊を置きました。
これは、SNS上で新刊そのものの情報だけを流しても、すでに完結した物語を知らない層には刺さりにくいという課題への対応とも読めます。
「嘘つきが、最後についた嘘」という一文だけで完結する投稿は、既刊を読んだ読者の記憶を呼び覚ますと同時に、その一文の意味が気になった未読者を作品世界に引き込む入り口にもなっています。
新刊の告知を、既刊の名場面で包んで届けるという組み立て方は、刊行ペースの速い連載作品ほど有効に働きそうです。
新章「魔像の海」編が始まったばかりの今は、これから読み始める読者にとっても入りやすいタイミングです。
過去の名場面を振り返る投稿が今後も続くのか、注目しておきたいところです。
まとめ
投稿された1枚の場面画像は、過去の名場面「サイッダの嘘」編の振り返りであり、その先には9月16日発売の最新第5巻がありました。
既刊の記憶を呼び覚ましながら新刊へとつなぐ、公式ならではの見せ方といえそうです。
さらに深掘りしたい方へ
気になった方は、まず最新第5巻から手に取ってみるのもよさそうですし、電子書店で既刊を追いかけてから合流するのもおすすめです。
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