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「譲:しのぶ 求:義勇」――ナンジャタウン限定グッズ、現地で交換できないのに交換が続く理由

Pintab編集部
「譲:しのぶ 求:義勇」――ナンジャタウン限定グッズ、現地で交換できないのに交換が続く理由
Mashupin

これ、話題になってるみたい。一緒に見ていこう!

「譲:しのぶ 求:義勇。
ただいま現地にいます」。
9月4日、池袋のナンジャタウンから投稿されたこの一文に、ついたいいねは1件だけでした。
派手にバズった投稿ではありません。
ただ、X(旧Twitter)で「ナンジャタウン」「鬼之棲街」と検索すると、譲るキャラと求めるキャラを並べただけの、同じ型の投稿が次々に流れてきます。

推し活でグッズを集めたことがある人なら、あの感覚に覚えがあるはずです。
欲しいのはこの1個だけなのに、袋を開けるまで中身は分からない。
今回はそのすれ違いが、なぜ個人間の交換にまで発展しているのかを調べてみました。

先に結論をまとめると:
– ナンジャタウン「鬼之棲街」(東京・池袋、8月21日〜10月4日開催)のグッズには、缶バッジやネームバッジのように中身を選べないランダム封入品が含まれています
– 園内でその場交換(トレード)をする仕組みは用意されておらず、ファンはXで呼びかけて後日の郵送や都内での手渡しでやり取りしています
– 交換希望の投稿では「しのぶ」「義勇」のような人気キャラを求める声が見られ、代行を頼む投稿も出ているようです

「鬼之棲街」開幕、公式投稿に集まった1500件超のいいね

『鬼滅の刃』とナンジャタウンのコラボは今回で7弾目です。
「-鬼之棲街-」と題した会場が東京・池袋のナンジャタウン内にオープンしたのは8月21日で、10月4日まで開催されています(福岡会場は10月30日〜11月23日を予定)。
9月2日には公式アカウントがこう投稿しています。

新しいグッズやアトラクションの入り口が同時に増えたことを伝える内容で、1500件を超えるいいねが集まりました。

投稿に添付された写真を見ると、着物姿のキャラクターが並ぶアクリルスタンド、キャラクター名をローマ字で入れたネックストラップ(下部にミニチャーム付き)、猫耳をあしらったちびキャラの缶バッジやボックス型のアクリル小物入れなど、複数の商品が写っています。
色も形もバリエーションが豊富で、1種類だけを狙って買うのが難しい作りだと分かります

ただ、この投稿だけでは「グッズが出た」という事実しか分かりません。
なぜそこから個人間の交換が生まれるのか、もう少し中身を調べてみました。

グッズの仕組みを見ると、交換が起きる理由が分かる

なぜ「欲しいのはこれ1つ」なのに複数買う必要があるのか?

公式サイトで確認できるグッズの内訳は、缶バッジコレクション、クリアカードコレクション、ネームバッジコレクション、アクリルスタンド、ネックストラップ、ジャンボうちわ、キャンディ風キーホルダー、アクリル製小物入れ、箔押しアクリルスタンドの9種類です。
このうち缶バッジ・クリアカード・ネームバッジは中身が選べないランダム封入で展開されていると報じられており、一方でアクリルスタンドやネックストラップは狙ったキャラクターを選んで購入できるタイプのようです。

つまり同じ「グッズ」でも、選べるものと選べないものが混在しています。
狙ったキャラが欲しいのに選べない商品があるからこそ、開封後に「交換」という手段が必要になるというわけです。
全種類コンプリートを目指す人にとっては、なおさら重なりが出やすい仕組みとも言えます。

なぜ会場で交換せず、わざわざXで探すのか?

ここが今回いちばん誤解しやすいところです。
ナンジャタウンの園内には、来園者同士がその場でグッズを交換できる公式のトレードスペースは用意されていません。
そのため、交換したい人はXに「譲」「求」の形式で投稿し、都内での手渡しや郵送で個人間のやり取りをしています。
今回見つけた投稿もその一例です。

この投稿の「参加賞 缶バッジ」は、園内のアトラクション「ニンジャ訓練所」に参加すると受け取れるものだと投稿文から読み取れます。
購入して選べる商品とは別に、遊んで手に入るタイプの景品もあり、こちらは受け取れるキャラクターを来園者が選べない可能性が高そうです。
だからこそ「しのぶが出たけれど義勇が欲しい」というすれ違いが起き、Xでの呼びかけにつながっているのだと考えられます。

なお、こうした「譲」「求」形式の投稿はこの作品に限った文化ではありません。
今回の調査中にも、他のアニメやゲームのコラボグッズで同じ書式の投稿を数多く見かけました。
ランダム封入グッズが絡むイベントで広く定着しているやり取りの型のようです。

Pintab編集部の考察

今回の交換投稿が示しているのは、ランダム封入という販売方式そのものが、SNS上に二次的な「マッチング市場」を生み出しているという構図です。
企画側から見れば、選べる商品とランダム商品を組み合わせることでコンプ欲を刺激しつつ会場の回転率も保てる、理にかなった設計だと考えられます。
一方でファン側は、公式が用意していない交換の受け皿をXの投稿フォーマットで自主的に作り上げています。

いいねが1件しかつかない投稿でも、同じ書式の投稿が束になって存在すること自体が、需要と供給の偏りを可視化しています。
グッズの「バズり方」を見るときは、いいね数の多い公式投稿だけでなく、こうした地味な個人投稿の“量”にも注目する価値がありそうです
ファンコミュニティの活発さを測る指標として、交換投稿の頻度は意外と使えるかもしれません。

まとめ

ナンジャタウン「鬼之棲街」で盛り上がっているのは、グッズそのものの魅力に加えて、選べない商品を巡ってファンが自主的に作り上げた交換の輪でした。
会場限定・数量限定のグッズなので、これから訪れる人は「欲しいキャラに出会えるとは限らない」前提で楽しむのがよさそうです。

さらに深掘りしたい方へ

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