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「宇宙へと続く青を高く掲げて」――休刊半年の恋愛漫画誌、21人の作家ごと生まれ変わった理由

Pintab編集部
「宇宙へと続く青を高く掲げて」――休刊半年の恋愛漫画誌、21人の作家ごと生まれ変わった理由
Mashupin

今日はこれが気になったよ。詳しく見ていこう!

休刊した雑誌の連載陣が、そっくりそのまま新しい雑誌に引っ越す——。
そんな移籍が、10月29日に現実になります。
誌名は「蒼天 Le Ciel Azur(そうてん)」。
中身を見ると、蒼樹うめさん、中村明日美子さん、速水螺旋人さんら、白泉社の恋愛系コミックアンソロジー「楽園 Le Paradis」で連載していた顔ぶれがずらりと並んでいます。

「楽園」は2026年2月27日発売の第50号をもって刊行を停止していました。
2009年から16年続いた雑誌が消えると、そこに連載していた作品はふつう行き場を失います。
ところが今回は、作家も連載作品もほぼそのまま、出版社だけを変えて戻ってきました。

先に結論をまとめると:
– 「蒼天 Le Ciel Azur」第1号が10月29日、リイド社から発売(B5判456ページ・税込1,650円)
– 「楽園」の連載陣・読み切り作家がほぼ全員(21名)そのまま移籍
– 雑誌ではなく「書籍」扱いで、年3回(2・6・10月末)刊行。
Web増刊も継続

16年続いた雑誌が消えて、半年で戻ってきた

「楽園」は白泉社が2009年に創刊した恋愛系コミックアンソロジーです。
2026年2月27日発売の第50号で刊行が止まったとき、そこで連載していた作家たちの作品も一緒に宙に浮きました。

新雑誌「蒼天」の刊行元であるリイド社の公式アカウントは、9月10日にこう案内しています。

「『蒼天』刊行のご案内です。
旧「楽園」(白泉社刊行)に御執筆戴きました作家と連載作品全てを継続して「楽園」同様2・6・10月末の年3回、リイド社より刊行致します」

投稿は公開から1日足らずで2,800件を超えるいいねを集めました。
誌名だけでなく発行元まで変わる移籍を、これだけ多くの人が見届けようとしていたことになります。
ただ、作家と作品が引き継がれたと言われても、それがどれくらいの規模の話なのかは数えてみないとわかりません。

実際に何人の作家が移ったのか

蒼天編集部が発表した参加作家は、蒼樹うめ、幾花にいろ、位置原光Z、迂闊、mmk、kashmir、木尾士目、黒井緑、黒咲練導、郷本、シギサワカヤ、竹田昼、鶴田謙二、中村明日美子、速水螺旋人、panpanya、平方イコルスン、三島芳治、水谷フーカ、箕田海道、唯鬼の21名です。
表紙にも同じ名前がずらりと並んでいて、「楽園」の連載陣がそのまま横滑りしたことがわかります。

雑誌が消えて作家がばらばらの媒体に散っていくケースは珍しくありません。
今回のように、休刊からわずか半年で執筆陣がまとまって新誌に移った例は、コミック業界でもそう多くはないでしょう。

なぜ「蒼天」という名前なのか

編集長の飯田孝さんは、誌名についてこう説明しています。

「『楽園』の遥か上を目指し、鮮やかな輝きのある、宇宙へと続く青を高く掲げて『蒼天』と名付けました」

「楽園」からの連続性を示しつつ、それを超える場所を目指す——という位置づけが、この一文に込められています。
休刊から創刊までの半年間、書店や読者からの後押しがあったことも、継続の理由として語られています。

雑誌ではなく「書籍」として出る

もうひとつ押さえておきたいのが、「蒼天」が雑誌コードではなく書籍として発売される点です。
刊行ペースは2月・6月・10月末の年3回で、これは「楽園」と同じサイクルです。
本誌に載らない番外編や新作読み切りは、年3回のペースでWeb増刊として期間限定で無料公開されます。

第1号は10月29日(木曜日)発売、B5判456ページ、税込1,650円。
456ページという厚みは、21名分の連載・読み切りをまとめて収録する誌面の広さを裏づけています。
電子版の配信予定については、現時点の発表では明らかにされていません。

Pintab編集部の考察:移籍の速さより「刊行形態」に注目したい

今回の話で目を引くのは、作家の移籍そのものよりも「雑誌ではなく書籍として出す」という選択です。
雑誌は書店の棚に置かれる期間が短く、返本のサイクルも早いのに対し、書籍扱いなら棚に長く残りやすく、増刷の判断もしやすくなると考えられます。
休刊から半年というスピード感で再始動しつつ、刊行形態は雑誌よりも安定志向に寄せたように見えます。

もうひとつ興味深いのは、Web増刊を「期間限定無料公開」という形で維持している点です。
本誌を書籍として売りながら、無料の間口も併存させる二段構えは、単行本化を見据えた連載誌にとって定番の形ですが、休刊からの再出発でここまで丁寧に踏襲したのは、読者との接点を絶やさない工夫と言えそうです。
21名という作家の規模を考えると、当面は各連載の単行本化タイミングにも注目が集まりそうです。

まとめ

「楽園」休刊から半年、そこで連載していた21名の作家陣が、リイド社の新誌「蒼天 Le Ciel Azur」としてほぼそのまま移籍することになりました。
第1号は10月29日発売、B5判456ページ・税込1,650円です。

さらに深掘りしたい方へ

「蒼天」に関する続報や収録作品の詳細は、下記の記事も参考にしてみてください。

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